11/2 散策、ヘルタの試合へ

ベルリン1日目。

昨日の長時間の移動による疲れはあるが、散策へ出かける。

 まず、やってきたのはベルリン南西部のU3オンケル・トムズ・ヒュッテ(トムおじさんの小屋駅)駅。今回の旅でいろいろと調べ物をしていた時、ここに建築家ブルーノ・タウトが設計した「森の団地」というものがあることが分かり、やってきた。この界隈には、頻繁に来たことがあったが、その時はそんなものがあることは全く知らなかった。

 森の団地は、駅の北側と南側に展開している。建築にはまったく詳しくないので、「壁や窓やドア枠の色使いがいいな。」とか「森の団地だけあって、緑も多くいい住環境の街だな。」といった程度しか考えられないが、1時間ほどお散歩する。

 

森の団地の散策の後は、再び地下鉄に乗り街中へ。U3シュピヒャーン通り駅で降りる。駅から歩いて5分ほど歩き、ナホト通りとプラガー通りの交差点へとやってきた【地図1】。ドイツでは、ナチスに虐殺された人々を悼み、その方が居住していた場所にStolpersteine(つまずきの石)と呼ばれるプレートが歩道に埋め込まれているのだが、ここにはナホト通り22-23番地には、かつてヘルタのチームドクターを務め、アウシュヴィッツへ移送され殺されたヘルマン・ホルヴィッツ氏のつまずきの石がある。

 再び地下鉄にのり街中へと戻る。KaDeWeなどで買い物をした後、オイロッパセンター内のヘルタショップで夜の試合のチケットを買う。

 ショップを出ると、そこはカイザー・ヴィルヘルム教会のあるブライトシャイト広場。

 20161219日ここで開催されていたクリスマス市にトラックが突っ込み、12人が亡くなったテロ事件の現場である。

 現場には、犠牲者を追悼するためメッセージ、ろうそく、花束などが手向けられていた。その中にWarum?(なぜ)と書かれたプレートがあり、それを見ると、つまずきの石を見たときもそうだが、やはり何とも言えない気持ちになる。

 

その後、Zoo駅まで歩いて戻り、100番のバスで、北欧諸国の連合大使館へと向かう。ここの大使館は一般に開放されている。建物内も北欧らしくシンプルだけどいい雰囲気。お腹が減っているので、まず食堂へ行きお昼ご飯を食べる。選んだメニューは「タラのソテー」。ココナッツミルクベースのソースに芽キャベツとインド米が添えられたもの。お値段も6ユーロと安く、おいしく頂く。

食後は、2階に入っているオスロ・カフェへ。ここは、ベルリン在住の河内秀子さんの記事(全日本コーヒー協会「コーヒービジネス最前線、Vol.61 ドイツ:オスロ・カフェバー・イム・フェレスフース」、http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/biz/vol61 )を読んで、ぜひ訪れたいと思っていた。

フロアー内では、模様替えをしていたが、おいしいラテを頂きながら、このあとの予定を確認しつつのんびり一息つくことができた。

 

のんびりしたあとは、再び散策へ。大使館から目と鼻の先の戦勝記念塔を見て、ハンザフィアテル地区を散策する。ハンザフィアテルには著名な建築家が設計した建物があり、詳しくないが見て回る。

 午後の時間もだいぶたち、夜はヘルタの試合があるので、ホテルへと一度戻る。

 

 ヘルタの試合は、215分と遅いキックオフ。夕飯を食べて、Sバーンでオリンピア・シュタディオンへと向かう。駅に着くとやはり観客は少なめ。平日の夜遅く、相手がウクライナの無名のチーム。しかも、ヘルタはブンデスリーガ1部で唯一専用スタジアムではないので、致し方ないかと思いつつもやはり寂しい。

 スタジアムへ入ると、ヘルタのサポーターが陣取るオストクルヴァはそれなりに入っているが、他のブロックは閑散としている。観衆は少ないながらもヘルタのホームゲーム。応援の雰囲気は心地よい。

ただ、この日は風が吹き、スタジアムも風が抜ける構造なので、試合が進むにつれ体がだんだん冷えてくるなかでの観戦になった。肝心の試合の方は、ヘルタがゼルケ選手の2ゴールで無事に2:0で勝利し、ヨーロッパリーグ初勝利。勝ち試合を見ることができ、ほっとした。ダルダイ監督の息子パルコのトップチームデビューも見ることもできた。

 原口選手は後半途中から出場したが、あまり見せ場はなく、満足いく内容にはならず。試合後は、厳しい表情で足早にロッカールームへと引き上げていった。

【チケットについて】

オイロッパセンターにあるヘルタショップで当日購入。

メインスタンドB4ブロック(31.5€)

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